森鴎外の作品を知りたい!
という方に向けて、この記事では森鴎外の生い立ちと、代表作8選について紹介していきます!
それでは見ていきましょう!
もくじ
森鴎外の生い立ち
森鴎外は、1862年(文久2年)1月19日、石見国(現:島根県)にて長男として誕生しました。
彼は10歳の時に父親と上京し、ドイツ語を学ぶため、東京大学予科に最年少合格を果たします。
そして、大学では医学を専攻し、卒業後に軍医となりました。
それから1916年(大正5年)まで務め、亡くなる直前まで仕事に没頭していました。
森鴎外の代表作8選
1. 舞姫
『舞姫』は、1890年に文芸雑誌「国民之友」にて発表された作品で、教科書にも掲載されるほどの代表作です。
本作品は、森鴎外の短編小説で、浪漫的な内容が特徴的です。
舞姫のあらすじ
主人公である豊太郎は、留学先のドイツでの滞在を終え、日本へ帰国していましたが、元気がなかったのです。
それは、ドイツにエリスという女性を残して帰国したためです。
2. 高瀬舟
『高瀬舟』は、1916年に「中央公論」にて発表された作品で、安楽死の是非をテーマとして欲望との関係を綴っている作品です。
本作品は、森鴎外の代表作の1つでもあるため、教科書の題材として掲載されています。
高瀬舟のあらすじ
ある日、罪人を運ぶ船に1人の男、喜助が乗ってきます。
喜助は弟を殺害した罪により島送りとなったため、この地にやってきたのです。
この高瀬船に乗せられた罪人たちは、皆暗い表情を浮かべますが、喜助だけ晴れやかな表情でした。
これには、護送係の羽田庄兵衛は、疑問を感じるが、、、
3. 鼠坂
『鼠坂』は、森鴎外の短編小説の中でも代表作です。
中国戦争での悪事を働く富豪とある坂の屋敷での奇妙な死を綴った作品です。
鼠坂のあらすじ
鼠坂と呼ばれる小日向から音羽までの下り坂がありました。この坂は、鼠でないと上り下りができないという意味で名付けられたそうです。そして、この坂にある立派な邸宅が建てられ、その所有者の名は深淵氏と言いました。
4. 山椒大夫
『山椒大夫』は、説話「さんせう太夫」を元にして綴られた森鴎外の代表作の1つで、1915年に「中央公論」にて掲載された作品です。
山椒大夫のあらすじ
とある平安時代、行方不明となった夫を探し求めている1人の女性と2人の兄弟がいましたが、その女性と2人の兄弟はともに離れ離れになってしまいます。
そして、兄弟は山椒大夫のもとで奴隷として働くことを命じられました。
5. 阿部一族
『阿部一族』は、1913年に発表された森鴎外の短編小説の1作で、作中では「殉死」をテーマに綴られているため、葛藤や悲劇が入り交じる作品となっています。
阿部一族のあらすじ
寛永18年、初旬の頃、肥後の藩主である細川忠利が病気で亡くなりました。
その死を境に家臣たちは次々と殉死してゆくのです。
この殉死というものは、主君からの許可を得たものでしか許せない行為なのです。
それを破ってしまった男がいます。その名は阿部弥一右衛門です。
6. 心中
『心中』は、1911年「中央公論」にて発表した小説です。
怪談をテーマに綴られており、森鴎外の世界観を堪能できる作品となっています。
心中のあらすじ
料亭に勤めるお金(きん)は、訪れる客に対して1度はする話がありました。
その客に対して「ひゅうひゅうと云うのだろう」と。
これは真夜中に便所へ向かう際に部屋の辺りから聞こえる音だと言います。この音の正体は一体、、、
7. 渋江抽斎
『渋江抽斎』は、1916年の1月から5月まで連載された森鴎外の長編小説となっています。
本作品は、鴎外史伝三部作の第一作目であるため、森鴎外の旧蔵書におけるコレクションとも言える作品です。
渋江抽斎のあらすじ
主人公である渋江抽斎は、弘前藩津軽家の侍医・考証学者として有名でした。
「武鑑」を収集している過程で、森鴎外は渋江抽斎の名を見つけ、あらゆる情報を克明に調べ尽くしました。
8. ヰタ・セクスアリス
『ヰタ・セクスアリス』は、1909年に森鴎外の自叙伝として発表された作品で、自身の性的体験をテーマに綴った異色の作品です。
当時は、過激な性欲表現から発刊1ヶ月後に発売禁止処分を言い渡された作品でもあります。
ヰタ・セクスアリスのあらすじ
主人公の金井湛は、中国地方の城下町で生まれ、父親の転勤の都合で東京学校へと進学します。
そんな金井は、幼い頃から大人の世界への憧れがあり、踏み込んでみたいという思いはあったが、踏み出すその一歩が思うようにいきませんでした。
森鴎外の生い立ちってどんな感じなの?