太宰治の作品を知りたい!
という方に向けて、この記事では太宰治の生い立ちと、代表作8選について紹介していきます!
それでは見ていきましょう!
もくじ
太宰治の生い立ち
太宰治は、1909年6月19日、青森県北津軽郡金木村(現:五所川原市)にて、母たねの六男として誕生しました。
本名は津島修治であり、津島家は「金木の殿様」と呼ばれていました。
しかし、父は仕事で多忙な生活、母は病によって弱っていたため、生まれてすぐに乳母にて育てられていました。
学生時代は成績優秀で、芥川龍之介の自殺を知った際にはしばらく閉じこもっていました。
太宰治の代表作8選
1. 走れメロス
『走れメロス』は、多くの教科書にて掲載されており、「メロスは激怒した」というフレーズが有名です。
本作品は、人の心と信頼への尊さを悟らせる描写が多く、メロスが様々な出来事を巡る物語です。
走れメロスのあらすじ
主人公であるメロスは、16歳の妹の結婚のためにシラクスの町を訪れたが、様子がおかしかったのです。
その原因は、暴君ディオニスが多くの人を処刑しているため、町の様子が暗くなっていました。
それを知ったメロスは激怒しました。
2. 人間失格
『人間失格』は、戦後の売り上げとして、累計発行部数670万部を突破するほど太宰治の代表作であり、評判も高い作品です。
本作品は、男性視点で男性の人生を描いています。
人間失格のあらすじ
それが原因で生活をしている中で人と関わることに怖さを覚えていました。
そんな時に、自分の気持ちを進化させ、道化を演じることが良いのではと思いつきました。
3. 津軽
『津軽』は、太宰治の生まれ故郷である津軽地方を旅した小説です。
津軽での人々を描いた紀行文のようですが、研究者間では自伝的小説とされています。
津軽のあらすじ
ある日、3週間もの時間を掛けて故郷である津軽を旅している主人公がいました。
自分の故郷のため、懐かしさを感じつつ電車やバス、船を使い、道中で出会う人々によって自分自身を認識していくのです。
4. 斜陽
『斜陽』は、太宰治の中編小説であり、ベストセラー作品となっています。
斜陽族という上級階級の人々を指す言葉を生み出したことでも知られています。
斜陽のあらすじ
主人公である元貴族生まれのかす子は、戦後の影響で一家共々に没落していきます。
そんな矢先、かず子はある男性に恋心を抱くようになり、その男性との子を身ごもりますが、悲しいことに男性に捨てられてしまいます。
5. お伽草紙
『お伽草紙』は、太宰治の短編小説で「瘤取り」「浦島さん」「カチカチ山」「舌切り」の4編が執筆されています。
本作品は、防空壕で原稿を執筆していたことが描かれているため、太宰治の作品の中でも珍しい作品です。
今回は「浦島さん」のあらすじを紹介します。
お伽草紙『浦島さん』のあらすじ
主人公の浦島太郎は、斜に構えたような人でした。
亀を助け出したものの言い合いになり、竜宮城でお目当ての玉手箱をもらったのですが、、、
6. 富嶽百景
『富嶽百景』は、1930年「文体」に掲載された太宰治の短編小説・随筆です。
本作品は、「私」と日本の富士山に関する物語となっています。
富嶽百景のあらすじ
日本が誇る山である「富士山」を大したことないと考えている主人公がいました。
この思考とは、静岡から見た富士山は頼もしく、東京から見た富士山は苦しいということなのです。
その後、多くの人と富士山の様々な表情に出会うのです。
7. 女生徒
『女生徒』は、太宰治の短編小説であり、太宰治独特の少女の心理が描かれている作品です。
女性に関して綴られている作品は、有名な作品が多く本作品も代表作の1つです。
女生徒のあらすじ
主人公は、朝に目を覚ます時の気持ちは面白いと思い、布団から起きる方です。
そして、主人公の母親は縁談のために朝から多忙で、主人公はそんな母親を見て少し気の毒に思うのです。
8. ヴィヨンの妻
『ヴィヨンの妻』は、太宰治が戦時中に執筆した短編小説です。
派生作品としてドラマシリーズや映画、朗読へと数多くの作品を残しています。
ヴィヨンの妻のあらすじ
主人公の妻は、貧困な家庭でありながらも4歳を迎える息子とともに暮らしていました。
しかし、貧困が原因で息子の発育は悪く、夫に関しても酒飲み三昧で帰ってくることが非常に少ないのです。
しかし、今夜だけは夫の様子がおかしかったのです。
太宰治の生い立ちってどんな感じなの?