川端康成の作品を知りたい!
という方に向けて、この記事では川端康成の生い立ちと、代表作8選について紹介していきます!
それでは見ていきましょう!
もくじ
川端康成の生い立ち
川端康成は、1899年(明治32年)に生まれ、日本を代表する小説家・文芸評論家として活躍されました。
主な受賞歴として日本人初となる「ノーベル文学賞」や「芸術文化勲章」を受賞するほど、日本文学の最高峰の名を残しました。
その後、1972年(昭和47年)まで小説家として執筆活動を通し、「奇術師」の異名を持っていました。
川端康成の代表作8選
1. 伊豆の踊子
『伊豆の踊子』は、川端康成の短編小説であり、自身が19歳のころに伊豆の旅を体験した内容が描かれている作品です。
孤独や憂鬱から逃げるために伊豆の1人旅をし、踊子の少女に恋心を抱く作品です。
伊豆の踊子のあらすじ
主人公である20歳の「私」は、息苦しい憂鬱に耐えることができずに伊豆へと1人旅に出ました。
そんな中、旅の道中に1人の踊子に惹かれ、天城峠のトンネルから下田まで一緒に旅をしていました。
2. 雪国
『雪国』は、川端康成の長編小説であり、国外においても名作の1つとして知られています。
そして、1937年7月に文藝懇話会賞を受賞した作品です。
雪国のあらすじ
冬の寒い時期、主人公の島村は雪国へ向かう途中で若い娘の葉子に惹かれました。
その後、同じ駅で降車し、旅館に着いた島村は芸者の駒子を呼んでもらいました。
3. 浅草紅団
『浅草紅団』は、全61節からなる川端康成の長編小説です。
浅草での人間模様を描いた作品で、本作品の影響で浅草ブームを起こしたため、非常に有名な作品となっています。
浅草紅団のあらすじ
舞台は昭和初期の浅草、私は空き家を探し求めていました。
そして、横町の路地に入るとピアノを弾いている美しい女性が目に入ってきました。
4. 眠れる美女
『眠れる美女』は、全5章からなる魔界をテーマに綴られた川端康成の中編小説です。
出版元は新潮社であり、日本で2度も映画化された作品です。
眠れる美女のあらすじ
主人公の江口老人は、友人から教わった宿を訪れ、部屋の隣には鍵のかかった「眠れる美女」の密室がありました。
そこで眠っている20歳あたりの美女に心を奪われた江口は枕元の睡眠薬で眠りました。
5. 千羽鶴
『千羽鶴』は、1949年から1952年まで発表された川端康成の長編小説です。
本作品は、川端康成の戦後における代表作の1作となっており、ある青年と夫人の娘とを巡る作品となっています。
千羽鶴のあらすじ
2年前に両親を亡くした三谷菊治は、東京の会社に通っています。
そんなある日、千羽鶴の図柄の風呂敷を抱えている女性に茶席への道なりを訪ねました。
6. 山の音
『山の音』は、川端康成の長編小説であり、戦後における日本文学の最高峰と評されている作品です。
1954年度の第7回野間文芸賞を受賞するほど、川端康成の作家としての評価を受けた作品となっています。
山の音のあらすじ
初老の尾形信吾は、妻の保子と長男夫婦の4人で鎌倉に住んでいました。
そんな信吾は近頃物忘れが激しくなってきて、還暦の歳には喀血を起こすほど異常をきたしていました。
7. 古都
『古都』は、京都を舞台に生き別れの双子の運命を描いた川端康成の長編小説です。
世界的にも評価されるほど有名な作品であり、当時のノーベル文学賞受賞対象にもなりました。
古都のあらすじ
とある呉服問屋での一人娘の佐田千重子は、悩みを抱えていました。
その内容とは自身は両親に愛され続けて育ってきたものの捨て子ではないかというものでした。
8. 抒情歌
『抒情歌』は、川端康成の初期時代における代表作であり、川端康成自身が最も愛しているほどの重要作品です。
本作品は、短編小説であり、愛と死をテーマとした物語となっています。
抒情歌のあらすじ
幼少期の頃の「私」は、かるたの札を数々と取っていく姿に「神童」と呼ばれていました。
そんな私は夢の中で1人の青年に恋を抱き、私との間に不思議な霊感の共鳴がありました。
川端康成の生い立ちってどんな感じなの?