島崎藤村の作品を知りたい!
という方に向けて、この記事では島崎藤村の生い立ちと、代表作8選について紹介していきます!
それでは見ていきましょう!
もくじ
島崎藤村の生い立ち
島崎藤村は、1872年3月25日、筑摩県第八大区五小区馬籠村(現在の岐阜県中津川市馬籠)にて、四男として誕生しました。
青年期の頃から文学への道へ踏み込み、随筆を発表していきました。
そんな島崎藤村の主な受賞歴としては、1936年に「朝日文化賞」を受賞し、藤村記念館を設けるほど有名な小説家です。
島崎藤村の代表作8選
1. 春
『春』は、島崎藤村の長編小説であり、1908年の4月から8月まで「東京朝日新聞」に連載された作品です。
本作品のモデルは、「文学界」に創刊している頃からの同人たちとの交流であり、島崎藤村初となる自伝的小説となっています。
春のあらすじ
岸本捨吉は、自身の教え子である勝子に恋心を抱き、愛していたために職を捨てました。
そして、同人雑誌の創刊の話を耳にした岸本捨吉は、心から尊敬してやまない先輩の青木が自殺したことに衝撃を受けました。
2. 若菜集
『若菜集』は、1897年に春陽堂から刊行された島崎藤村の処女詩集です。
本作品は七五調を基調として、「六人の処女」や「初恋」などの51編が収録されている作品です。
若菜集のあらすじ
若い人の恋心における自然や生きる喜び、苦しみを高らかに歌い上げる詩です。
覆われる2人だけの世界にて、じわじわと少しの儚さと深い恋心が染み渡っていく。
3. 破戒
『破戒』は、島崎藤村の長編小説であり、自身の苦悩や悲しみを社会的なテーマとして綴られた作品です。
本作品において夏目漱石は、「明治の小説として後世に伝えるべき」と評価されるほどの有名作品です。
破戒のあらすじ
主人公の瀬川丑松は、父親から身分を隠して生きろという戒めを教育され続け、育ちました。
その戒めを守り続け、やがて小学校教員となった瀬川丑松は、解放運動家の猪子蓮太郎を慕うようになります。
4. 家
『家』は、島崎藤村の長編小説で、1910年1月から4月まで「読売新聞」に上巻、翌年1月から4月まで「中央公論」に下巻を連載しました。
本作品は、小泉と橋本の2つの旧家に関する歴史を描いた作品です。
家のあらすじ
ある木曾には小泉と橋本との2つの旧家があり、家長の小泉実と橋本達夫は伝統的な生き方に縛られ続けます。
そして、その後を継ぐ橋本正太は、株に手を出したものの失敗しました。
5. 新生
『新生』は、島崎藤村が綴った小説であり、姪の島崎こま子との関係をモデルとした作品です。
本作品は1919年に「春陽堂」から刊行され、知る人ぞ知る島崎藤村の作品です。
新生のあらすじ
作家である岸本には妻がいましたが、ある日亡くなってしまいます。
その後、自身の兄の娘である姪と関係を持ち、妊娠させてしまいます。
6. 桜の実の熟する時
『桜の実の熟する時』は、島崎藤村が10代の終わりの時期を綴った自伝的小説です。
桜の実の熟する時のあらすじ
時は明治20年代、主人公の岸本捨吉は自分より年上の繁子との交際が終わってしまいます。
その後、新たな生活を求めに社会へと出ていく捨吉でした。
7. 夜明け前
『夜明け前』は、2部構成された島崎藤村の長編小説です。
本作品は、日本の近代文学界を代表する小説作品であり、島崎藤村の代表作でもあります。
夜明けの前のあらすじ
本陣・庄屋の当主である青山半蔵は、王政復古に陶酔していました。
その後、歴史に動きがあり大政奉還の噂が流れてきました。
8. 千曲川のスケッチ
『千曲川のスケッチ』は、1911年6月から9月にかけて「中学世界」にて連載された島崎藤村の写生文です。
詩をメインに作品を描いていた島崎藤村でしたが、散文へと移行する重要な作品となっています。
千曲川のスケッチのあらすじ
私には縁故で深く関係性のある敬愛してやまない吉村樹がいました。
私が白金の明治学院へ通っている頃、樹は日本橋久松町の小学校に通っていました。
島崎藤村の生い立ちってどんな感じなの?