という方に向けて、この記事では、人物名がついたもの、現象について紹介していきます!
もくじ
人物名がついたもの、現象一覧
以下の11コが今回紹介する人物名がついたもの、現象一覧です!
- インゲン豆
- カーディガン
- サンドイッチ
- シルエット
- ギロチン
- ボイコット
- 包丁
- ホチキス
- アルツハイマー
- ドップラー現象
- チンダル現象
それぞれみていきましょう!
インゲン豆
原産地の南アメリカ周辺からヨーロッパを経由して中国に伝わり、日本に伝わったのは1654年のこと。
禅宗の教えを説くために来日した明の僧、隠元禅師が持ち込んだことから、禅師の名に因んで「インゲン豆」と呼ばれるようになったのだそうです。
インゲン豆の他、スイカ、蓮根、もやしなども隠元禅師によってもたらされたものだと言われています。
カーディガン
19世紀、イギリス陸軍騎兵隊軽騎兵隊旅団長、第7代カーディガン伯爵、ジェイムス・ブルーデネルが考案したことが、名前の由来。
カーディガン伯爵はクリミア戦争で無茶な突撃を行い、戦争には勝利しましたが多くの負傷者を出してしまいました。
怪我をした者が着易いように、Ⅴネックのセーターを前開きにしてボタンでとめられるようにしたのがその始まりと言われています。
サンドイッチ
18世紀後半のイギリス、カードゲームが大好きな第4代サンドイッチ伯爵、ジョン・モンタギューが、ゲームをしながら食べられる食事として好んだことからこの名前が付いたとされています。
しかし、実は当時のサンドイッチ伯爵は要職にあって多忙を極め、食事の時間を取ることもできなかったためサンドイッチを食べていた、という説もあります。
サンドイッチ拍のゲーム好きは、ネガキャンのためにマスコミなどによって広められた説だったようです。
シルエット
輪郭の中が塗りつぶされた影のような単色の画像のことで、18世紀のフランスの財務大臣エティエンヌ・ド・シルエットが名前の由来です。
ルイ14世の浪費により財政難が続くフランスで、緊縮財政の一環として輪郭だけの肖像画を推奨し、これが「シルエット」の語源となりました。
シルエットの政策は評判が悪く、8ヵ月という短い期間で影の如くあっという間に財務大臣の座から消えてしまったことから、影絵のことをシルエットと呼ぶようになったという説もあります。
ギロチン
「受刑者に苦痛を与えない人道的な処刑法」としてフランスの医師ジョゼフ・ギヨタンがギロチンを提案したことが名前の由来です。
ギヨタン自身やその親族は、ギロチンと呼ぶのは止めてほしいと訴えていたのですが、既に定着してしまっていたため諦めざるを得ず、改姓するしかなかったのだそうです。
ちなみに、ギロチンの当初の正式名称は「ボワ・ド・ジュスティス(正義の柱)」でした。
「ギロチンの開発者ギヨタンはフランス革命で自分もギロチンで死刑になった」という都市伝説は、全くのデマなのでご注意ください。
ボイコット
ボイコットとは、何らかの行為を「しない」ことで行う抗議行動のこと。
19世紀末、イギリス軍人チャールズ・ボイコット大尉はアイルランドの土地を管理していましたが、苛酷な労働を科したため農民たちに仕事を拒否されてしまいました。
年貢どころか食べ物さえ手に入れられなくなったボイコットは、イギリスに逃げ帰ることに。
この事件から、このような抗議行動は「ボイコット」と呼ばれるようになりました。
包丁
紀元前3世紀の書物「荘子」の中に、「庖丁解牛(ほうていかいぎゅう)」というお話があります。
一人の料理人が見事な刀捌きで牛一頭を素早く解体して見せ、王を感銘させたというお話なのですが、その料理人が「庖丁」。
「庖」は料理人という意味で「丁」が一般人名とされているので、「庖丁」は「料理人の丁さん」という意味になります。
ホチキス
ホチキスという名前は、伊藤喜商店(現、株式会社イトーキ)がアメリカのE.H.ホッチキス社の製品を明治中期から販売したことに由来します。
ホッチキス社は、創業者のジョージとイーライ・ハベルのホッチキス親子から取られたものなので、ホチキスも人物名由来のものと言えるでしょう。
ちなみにホチキスは日本だけで呼ばれている名前で、海外では通じません。
海外ではステープラー(Stapler)と呼ぶようにしましょう。
アルツハイマー
アルツハイマー病は、最近の出来事が思い出せなくなることから始まり、進行すると認識・記憶・判断することが難しくなり、社会生活に支障をきたしてしまう神経疾患のこと。
最初の症例報告を行ったドイツの精神科医アロイス・アルツハイマーに由来しています。
1901年、ミュンヘン大学で研究活動に従事していたアルツハイマーのもとを、嫉妬妄想などを主訴としてアウグステ・データーという女性が訪れました。
彼女が世界で最初に確認されたアルツハイマー病患者となったのです。
ドップラー効果
救急車が近づいてくるときはサイレンの音が高く聞こえ、通り過ぎたとたんに低く聞こえるようになる現象のこと。
1842年にオーストリアの物理学者、クリスチャン・ドップラーが速度と周波数の数学的な関数式を見出したことが名前の由来です。
チンダル現象
チンダル現象は、埃っぽい場所に光が差し込むと、光の通り道がはっきりと見える現象のこと。
雲の隙間から差し込んだ光がくっきり見える「天使の梯子」もこの現象の一種。
19世紀にイギリスの物理学者ジョン・ティンダルによって発見されたことから、この名が付きました。
人物名がついたものや現象ってどんなものがあるの?