よく見る難読漢字の読み方を知りたい!
という方に向けて、難読漢字10コを紹介していきます!
それでは見ていきましょう!
もくじ
1:「膃肭臍」
おんないさい・・?と読みそうになりますが、「オットセイ」と読みます。
北太平洋に分布するオットセイはアイヌ語で「オンネップ」と呼ばれ、中国で「膃肭」と書き写されました。
そしてオットセイの臍(へそ)が漢方薬として「膃肭の臍」と名付けられて日本に流入したことから、オットセイを「膃肭臍」と書くようになったのが由来といわれています。
2:「螽」
冬に虫虫と書いて「イナゴ」と読みます。
長野県や東北地方では佃煮などにして食べることもある昆虫、「イナゴ」です。
冬の「夂(ふゆがしら)」は食べ物を紐に結んで左右にぶら下げる様子を表していて、「たくわえる」という意味があるといわれています。
イナゴは幼虫を巣の中にたくさんたくわえる習性があり、ここから由来しているといわれているんですよ。
3:「齷齪」
パッと見ても想像がつかないこの漢字は「あくせく」と読みます。
「あくせく」とは細かいことを気にして落ち着かない様子のことをいい、「齷齪」という漢字の本来の意味は歯と歯の間が狭いという意味。
歯と歯の間が狭いことから心が狭い様を意味するようになり、これがさらに転じてせかせかと落ち着かない様を表すようになったのが由来なんだそうだそうです。
4:「顰蹙」
無礼な発言をしたりして世間から嫌がられる様を表す、「ひんしゅく」と読む漢字です。
顰蹙の「顰」は顔をしかめたり眉をひそめるという意味があり、「蹙」は顔や額にシワを寄せる様を表しています。
「顰蹙を買う」と使われることが多いこの漢字ですが、みなさんも嫌な顔をするときは顔をしかめたり、眉をひそめたりしますよね。
不快感を漢字全体で表現しているのがおもしろい漢字です。
5:「齟齬」
「歯」という漢字が使われているこの漢字は、食い違いなどの意味を表す「そご」と読みます。
齟齬の「齟」には噛み合わない、「齬」には食い違いといった意味があり、何度噛み合わせてもうまく噛み合わないことを意味しているんです。
歯が噛み合わないというと、ギシギシとうまくいかない感じがしますよね。「歯」という漢字を使って意味を連想しやすくした漢字です。
6:「鼾」
鼻に干すと書いて「いびき」と読みます。
いびきの音が干(はん)という音に似ていることから「鼾」と書くようになったのが由来といわれています。
7:「鴛鴦」
鳥が2羽いるようにも見えるこの漢字は「オシドリ」と読む鳥の名前です。
オシドリはオスとメスがいつも一緒にいる鳥で、仲の良い男女のことを「おしどり夫婦」と例えたりもしますね。
鴛鴦の「鴛」はオスのオシドリ、「鴦」はメスのオシドリを意味しており、オスとメスがつがいで一緒にいる様を表しているんだそうです。
8:「蜚蠊」
この漢字はみなさんもよくご存知のイヤな虫、「ゴキブリ」と読む漢字です。
ゴキブリは江戸時代の頃から「アブラ虫」や「御器嚙り(ごきかぶり)」と呼ばれており、それが転じて「ゴキブリ」と呼ばれるようになったといわれています。
御器とは食器の椀のことで、ゴキブリが残飯だけでなく椀までかじってしまうことから命名されたそう。
江戸時代の頃からゴキブリは嫌がられてたのかもしれないですね。「蜚蠊」は「ひれん」とも読みます。
9:「兀々」
「元々(もともと)」と読んでしまいそうなこの漢字は「こつこつ」と読みます。
「兀」には突き出た様子や、1人でひたむきに頑張っている姿を表す意味があるといわれ、「一心に努力して高み(人が頭を突き出した場)を目指す」という意味を含んでいるともいわれているんですよ。
こつこつと「兀」が続く感じにも、ひたむきに取り組んでいる様子を感じますね。
10:「背黄青鸚哥」
読めそうで読めないこの漢字は、「セキセイインコ」と読む鳥の名前です。
セキセイインコはオーストラリアが原産で、オーストラリアの先住民アボリジニの言葉が語源だとされています。
その意味には「黄色い頭」「小さい頭」「おいしいもの」といった意味があるとか。
「背黄青鸚哥」は和名で、日本に持ち込まれた最初のセキセイインコが黄色と青の羽だったため「背黄青鸚哥」と書くようになった説が最も有力といわれています。
まとめ
みなさんはいくつ難読漢字を読めましたか?
どれも難しい漢字でしたが音が由来になっていたり、姿が由来になっていたりとおもしろい漢字でしたね。
膃肭臍ってなんて読むの?