イギリスは一つの国だ、と思っている人はいませんか?
実は、1つの国ではなく、複数の国から構成される国なのです!
この記事では、以下のことを説明していきます!
- イギリスの概要(国土面積、人口など)
- イギリスの4つの国の特徴
- イギリスが一つの国になった理由
それでは見ていきましょう!
もくじ
イギリスの概要
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イギリス全体の人口は約6600万人、国土面積は、24万5千平方キロメートルとなっています。
エリザベス女王が元首であり、立憲君主制の国です。
女王陛下が統治するのでなく、王室が政府に対して重要な役割を果たしています。
また、イギリスの正式名称は、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国という名前です!
このことからもわかるように、単一国家ではなく、連合王国なのです!
イングランド、ウエールズ、スコットランド(この3国がグレートブリテン)、そして北アイルランドの合計4つで形成されています。
4つの国のそれぞれの首都と人口を挙げてみます。
- イングランド ➡ ロンドン(人口 5600万人)
- ウエールズ ➡ カーディフ(人口 300万人)
- スコットランド ➡ エディンバラ(人口 530万人)
- 北アイルランド ➡ ベルファスト(人口 180万人)
次に4つの国それぞれの特徴を見てみましょう。
イングランドの特徴
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イギリスの中で最も大きな地域がイングランドです。
政治と経済の国であり、とても工業が盛んであります。
世界でも有数のビジネスの拠点であり、製造業では世界で10位に入るとも。
そして鉄鉱石や石炭などの資源が豊富です。
イングランドには独自の政府や議会がなく、イギリス議会が責任を持っています。
ラグビー発祥の地なのは有名で、自国で非常に人気があります。
イングランド出身の有名なサッカー選手は、デビッド・ベッカムやウエイン・ルーニーです。
ウエールズの特徴
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ウエールズはケルト文化が息づく地域になっています。
自然や石を崇拝し、妖精や巨人にかかわる多神教であることが特徴です。
南部の地域が工業地帯で、石炭輸出量が世界一になったこともあります。
ウエールズ出身の有名なサッカー選手は、ガレス・ベイル、ライアン・ギグスです。
スコットランドの特徴
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多くの島で形成されているのがスコットランド。
バグパイプの演奏が有名です。
民族衣装のキルトスカートを男性が着用するのも特徴的ですね。
首都エディンバラはヨーロッパ最大の金融センターです。
北部に【ネッシー】で有名なネス湖があります。
また、ゴルフ発祥の地でもあります。
スコットランド出身の有名なサッカー選手は、デニス・ローやケニー・ダルグリッシュです。
北アイルランドの特徴
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美しい海岸と緑豊かな地域が北アイルランド。
しかし内政は不安定で、長年に渡る北アイルランド紛争が有名。
長年に渡る戦争で多くの犠牲者が出ています。
北アイルランドでは工業が発達しており、南アイルランドの農業と反対です。
北アイルランド出身の有名なサッカー選手は、ジョージ・ベストやロイ・キーン。
4つの地域が合併してイギリスになった理由
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もともとは4つの国に分かれていたイギリス。
合併してイギリスという連合王国になったのはなぜでしょうか。
一言でいうと「イングランドが一番力があったから」です。
イングランドが歴史の中で他国を侵略し、自国に取り組んでいったものです。
長い歴史の中で一つの国に統一されるまで約200年以上かかりました。
その過程を簡単に説明していきます。
- 1536年 イングランドとウエールズが合併。イングランド王国となります。
- 1707年 イングランド王国がスコットランドと合併。グレートブリテン連合王国になります。
- 1801年 アイルランドを併合します。しかしアイルランドとの対立は、以降も続きます。
- 1921年 イギリス・アイルランド条約締結。
ここでカトリック教徒(キリスト教)の多いアイルランド南部が独立します。
対してプロテスタントの多い北部は、イギリスに残留します。
結果として、グレートブリテン及び北アイルランド連合王国となります。
これが現在のイギリスのカタチです。
それぞれの国が統一されたとは言え、どの国もイングランドに服従しているのではないかも知れません。
アイルランドなどは未だに国政が不安定です。
北部と南部が統一されないままの情勢もあって、思想の違いが統一の難しさを示しています。
スコットランドでは、メアリー女王がエリザベス1世に処刑されました。
国そのものがこの時に消滅したのです。
先祖によって語り継がれる思いは、子孫たちへも受け継がれているかもしれませんね。