「罪と罰」や「老人の海」など世界中に愛読者のいる海外の文学作品。
名前は知っているけど作者やあらすじについてはよく知らないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
そこで本記事では、19世紀20世紀に書かれた有名な海外文学作品を、時代背景やあらすじを交えて紹介していきます!
もくじ
今回紹介する海外の文学作品一覧
今回紹介する文学作品は以下のものです!
※()内は作者。
- 不思議の国のアリス(ルイス・キャロル)
- 罪と罰(フョードル・ドストエフスキー)
- 戦争と平和(レフ・トルストイ)
- 車輪の下(ヘルマン・ヘッセ)
- ベニスに死す(トーマス・マン)
- 星の王子さま(アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ)
- ライ麦畑でつかまえて(J・D・サリンジャー)
- 老人と海(アーネスト・ヘミングウェイ)
- 百年の孤独(ガブリエル=ガルシア・マルケス)
- かもめのジョナサン(リチャード・バック)
それぞれ見ていきましょう!
不思議の国のアリス(1865年)
不思議の国のアリスは、イギリス人作家のルイス・キャロルが執筆しました。
世界中で愛され続けるファンタジー児童小説。
ディズニーのアニメーション映画など映像化作品も多いです。
不思議の国のアリスのあらすじ
好奇心旺盛なアリスは白ウサギを追いかけているうちに大きな穴に落ちてしまいます。
たどり着いた先はチェシャーネコ、三月ウサギ、帽子屋、ハートの女王など不思議な住人たちのいる不思議な世界でした。
罪と罰(1866年)
罪と罰は、ロシア人作家のフョードル・ドストエフスキーが執筆しました。
貧困と孤独に苦しむ社会階層の人々の心情がリアルに描かれています。
罪と罰のあらすじ
ラスコーリニコフは成績優秀にもかかわらず貧困故に大学を中退し、狭い屋根裏部屋で暮らしていました。
自らを非凡人と信じる彼は「1つの罪悪は100の善行によって償われる」という思想に基づき、悪名高い街の金貸しの老婆を殺して、奪ったお金を彼女の財産を孤児院に寄付しようという計画を立てるのですが…
戦争と平和(1869年)
戦争と平和は、ロシア文学を代表する小説家レフ・トルストイによる大河長編小説です。
その壮大なストーリーと複雑に入り組んだ人間描写は、あらゆる小説の中でもっとも偉大な作品と評されています。
戦争と平和のあらすじ
19世紀前半のナポレオン戦争の時代を舞台としてロシア貴族の3つの一族の興亡を描きながら、ベズーホフ伯爵家の私生児ピエールとロストフ伯爵家の令嬢ナターシャの恋愛や時代のうつりかわりを描いた群像劇。
車輪の下(1905年)
車輪の下は、ドイツ人作家のヘルマン・ヘッセによって作成された小説です。
実際に詩人となるために神学校を中退した過去を持つヘッセ本人の自伝的小説の一面もあります。
車輪の下のあらすじ
天才児ハンス少年はエリートの集まる神学校にトップクラスの成績で入学します。
将来を有望視されたハンスでしたが、神学校で学友たちと交流するうち、勉強漬けの自分の生き方に疑問をいだきはじめ、ついには学校をやめてしまいます。
ベニスに死す(1912年)
ベニスに死すは、ドイツ人作家のトーマス・マンによって作成されました。
ベネツィアに旅行した際の実体験を元にして、芸術家の生態と美の本質をテーマとして書かれた中編小説です。
ベニスに死すのあらすじ
初老を迎えた作曲家グスタフ・フォン・アッシェンバッハが休養で訪れたイタリアのベニス(ベネツィア)でポーランドの美少年タッジオと出会います。
すっかり心を奪われてしまったアッシェンバッハは、コレラが蔓延し始めたベニスの街で美少年の姿を追い求め続けます。
星の王子さま(1943年)
星の王子さまは、フランス人作家のアントワーヌ・ド・サン=テグジュペリによって作成されました。
時代が変わっても多くの人に読み継がれている星の王子さま。
自分にとって大事なことは何かなど現代人の乾いた心に染み入る名言がたくさんありますよ。
星の王子さまのあらすじ
飛空士である「僕」が不時着したサハラ砂漠で小さな星からやってきた王子さまと出会います。
これまで心からわかり合える人には出会えないまま生きてきた「僕」にとって王子さまはかけがえのない存在になっていきます。
星の王子さまは、世界ベストセラーランキング6位に位置しています!
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ライ麦畑でつかまえて(1951年)
ライ麦畑でつかまえては、アメリカ人作家のJ・D・サリンジャーによって作成されました。
日本を代表する小説家・村上春樹も愛し自身による翻訳も出版されている青春小説の古典的名作です。
ライ麦畑でつかまえてのあらすじ
成績不振のため名門校を退学となってしまったホールデン・コールフィールドは自宅のあるニューヨークに戻ることにします。
両親に合わせる顔がないとホールデンは家に戻らずホテルを転々とします。
人の持つ汚さに絶望したホールデンは人里を離れろうあ者の振りをして暮らしていく決心をします。
老人と海(1952年)
老人と海は、アメリカ人作家のアーネスト・ヘミングウェイによって作成されました。
ヘミングウェイのノーベル文学賞を受賞を決定づけたと言われる老人と海。
150ページと短めでサクッと読めると思います。
特に巨大マカジキとの対決シーンはページをめくる手が止められなくなりますよ。
老人と海のあらすじ
キューバに住む一人の老漁師サンチャゴは84日間という長い間魚を一匹も釣れない日々が続いてました。
老人を慕いともに漁に出ていた少年マノーリンもついには両親の言いつけで他の船に乗るようになっていました。
ある朝少年に見送られ漁に出たサンチャゴは巨大なマカジキに遭遇し戦いを挑みます。
百年の孤独(1967年)
百年の孤独は、コロンビア人作家のガブリエル=ガルシア・マルケスによって作られました。
架空の村・マコンドの創始者一族の6代にわたる壮大な年代記を描いたこの作品は、世界中でベストセラーとなり、ラテンアメリカ文学ブームを巻き起こしました。
マルケスは1982年にノーベル文学賞を受賞しました。
百年の孤独のあらすじ
蜃気楼の村マコンドの始まりから終わりまでの100年間。
ホセ・アルカディオ・ブエンディアとウルスラ・イグアランの夫婦は、故郷を離れジャングルを放浪し、ついには新しい住処マコンドを開拓します。
かもめのジョナサン(1970年)
かもめのジョナサンは、アメリカ人作家のリチャード・バックによって作成されました。
かもめのジョナサンは飛行家・ルポライターであったリチャード・バックによって書かれた寓話的小説です。
発表から44年後に幻の第4章を含む「完成版」が公表されたことでも話題になりました。
かもめのジョナサンのあらすじ
より早くより自在に飛ぶことを追い求めるカモメのジョナサン。
あまりのストイックさにジョナサンは群れを追い出されてしまいます。
いつしかジョナサンは自らの追求をやめて、弟子を取り教育することにします。
まとめ
有名な外国の文学作品についてみていきました!
面白い作品ばかりなのでぜひ読んでみましょう!
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